1972年モデル アルファロメオ ジュリア スーパーの入庫です。
一目見ればそれとわかるスクエアで個性的なベルリーナ(4ドアセダン)は、それまで曲線的で流麗なデザインが主流であったアルファロメオの中では異色の存在となり、”醜いジュリア”と呼ばれてしまった歴史を持ちますが、この後90年代の145や155、164等のモデルまで続くアルファロメオの直線的なスタイルの先駆けとなったモデルでもあります。
そのスタイルは一見すると快適性と積載性を重視したただの四角いセダンに見えますが、よく見ると実はフロントオーバーハングは短く、トランクスペースは長く持つショートノーズでロングテールの伸びやかなシルエット。
直線的なラインの中に上手く曲線を織り交ぜたとても秀逸なデザインであり、なんと驚くことにそのCD値は0.34と同年代のポルシェ 911より優れた空気抵抗係数を持ちます。
そんな快適な居住空間を持ちながら、優れた空力ボディをあわせ持つこのジュリアスーパーは、その走行性能を高く評価され、当時のイタリアでパトカーとして多く採用され、アウトストラーダで活躍したことでも有名です。
そして今回マークスに入庫したこのジュリアスーパーは、ヨーロッパでレストアされたのちに日本へ輸入され、2004年から1人のオーナー様が16年間大切に所有されてきた個体。
アマラントと呼ばれるこの深紅のボディは、1920〜30年代のミッレミリアで多くの功績を残した名車6Cや8Cに多く採用されるアルファロメオ伝統のカラー。
落ち着いたブラウンレザーに美しいウッドを採用したインテリアと相性が良く、この車の魅力をさらに引き立ててくれています。
現車は、元々1300ccエンジン搭載モデルとなりますが、日本へ輸入後2000ccのエンジンに載せ替えやラジエータのコア増し、クラッチ交換、日本製(デンソー)オルタネーターへの交換等ジュリアスーパー本来の魅力をさらに引き上げながらも日本の道路事情に合うようモディファイしつつ、イタリア車らしさを損なわない様、デロルト製キャブレターやキャレロ製の灯火類を使用する等細部に渡り前オーナー様のこだわりが感じられる1台です。
またそれらの整備明細50枚以上やイタリア当時の登録証明の写し、レストア時の画像等もしっかりと保管されております。
そんな大切に所有されてきたこの車を受け継いでいただけるオーナー様をマークスショールームにてお待ちしております。
装備詳細
モデル年数 | 1972年 |
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走行距離 | 不明 |
ボディカラー | アマラント |
インテリアカラー | ブラウンレザー |
乗車店員 | 5名 |
登録(日本) | 2004年3月 |
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車検 | 2021年3月 |
修復歴 | 有り |
グレード | 1300 Super |
ワンオーナー | - |
スペック
ミッション | 5速MT |
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最高出力 | ー |
型式 | フメイ |
使用燃料 | ガソリン |
駆動方式 | FR |
エンジン | 直列4気筒 |
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過給機 | なし |
排気量 | 2000cc |
車両重量 | 1050kg |