当店ユーザー様よりランチア アウレリア B20GTが入庫しました。
1951年のトリノオートショーで発表されたB20GTは当時最新のモノコックボディに前後独立サスペンション、トランスアクスル、インボードドラムブレーキを採用し、天才的エンジニア ヴィットリオ・ヤーノにより開発された世界初のV6エンジンを搭載するという革新的なモデルとして発表された。
発表から間もなく、1951年4月に開催されたミッレミリアでは、B20GTの3倍近いパワーを誇るフェラーリ340アメリカに次ぐ総合2位(428台中)・クラス1~5位を独占した。
勢いそのままに同年のル・マンでは数々の大排気量マシン達の中で総合12位・クラス優勝を遂げるという鮮烈なデビューを果たします。
そんな超弩級とも言える性能を誇るマシンながら、外観はエレガントな2ドアクーペボディに4名乗車可能な車内スペースを持ち、快適なロングツーリングも可能なことから自動車史上初めて車名に”GT”の名が与えられた車としても有名です。
現車は上記したミッレミリアやル・マンで活躍した年代と同じプリマセリエ(プレシリーズ)と呼ばれる最初期モデル。
数年前にパリのレトロモビルで展示されていたのを見付けた日本でも有数のクラシックカーコレクターが、そのオリジナル度の高さにほれ込み、日本へ輸入されることとなりました。
当時で既に製造から約70年が経過しているにもかかわらず、2オーナーでオリジナルのブラックボディにヘーゼルナッツと呼ばれるアイボリーのインテリア、エンジン、ミッションはもちろん、灯火類やグリル、フロントに付くナンバーまでもが当時物とまるで過去からタイムスリップしてきたような状態でした。
またそれらの歴史を証明する、イタリアの自動車登録証や、ASI(イタリアクラシックカークラブ)の証明書と車両のリアナンバー横に誇らしげに掲げられたプレート、ACI(トリノ自動車クラブ)の証明書、FIVA(国際クラシックカー連盟)の証明書もこの車両に付属し、イタリア本国のミッレミリアの出場要件を満たす"LIST OF ELIGIBLE CARS”にも優勝歴のある車種として掲載されています。
日本へ到着後はクラシックイタリア車スペシャリストの元でメンテナンスとナンバーを取得を行い、その後も国内のクラシックカーラリーで活躍してきました。
今回縁あってオーナー様の車両入替により当店へ入庫することとなりましたが、通常欲しいと思って探して出てくる車ではありません。
当店ショールームにてこの歴史を受け継いでいただけるオーナー様をお待ちしております。
なお、当店では同モデルのエンジン・ミッションオーバーホールを含むメンテナンスやイタリアからの部品取寄せ実績がございますので、納車後のメンテナンスサービスも対応可能です。
詳しくは当店担当者へお問い合わせください。
装備詳細
| モデル年数 | 1952年 |
|---|---|
| 走行距離 | 不明 |
| ボディカラー | ネロ(ブラック) |
| インテリアカラー | ヘーゼルナッツ(アイボリー) |
| 乗車店員 | 4名 |
| 登録(日本) | 2021年10月 |
|---|---|
| 車検 | 2年付 |
| 修復歴 | 無 |
| グレード | |
| ワンオーナー | - |
スペック
| ミッション | 4速MT |
|---|---|
| 最高出力 | 75PS |
| 型式 | 不明 |
| 使用燃料 | ガソリン |
| 駆動方式 | FR |
| エンジン | V型6気筒 |
|---|---|
| 過給機 | - |
| 排気量 | 2000cc |
| 車両重量 | 1070kg(車検証記載) |