・ドイツRUF本社によるCTRコンバージョン
・469hp エンジンナンバー CTR J 037
・後期RUF 6速 ミッション
・RUF LSD
・105Lフューエルタンク
・RUF本社発行出荷証明書有り
当店ユーザー様より1989年 RUF CTR が入庫しました。
「RUF」ポルシェ好きな方であれば一度は見聞きししたことがあるであろう名称。
その歴史は1970年代後半、当時のポルシェ911ターボをチューニングすることで同社は名声を築き、1981年に純正では4速ミッションの設定しかなかった911ターボ用にRUFはオリジナルの5速ミッションを完成させる。
同年ドイツ政府より認可を受け、ひとつの自動車メーカーとして新たな歩みをスタートさせる。
RUFを一躍有名にしたのが1987年にRoad & Trackがドイツのフォルクスワーゲンテストコースで開催した最高速テストだった。当時発表してまだ間もない黄色いCTRを持ち込んだRUFは、名だたるスーパーカー達を上回る最高速度339.6km/hを記録し世界最速マシンの称号を手に入れる。
その時、現地にいたフォトグラファーのジョン・ラム氏により「イエローバード」と名付けられた。
今日へと続く伝説の名車の称号「イエローバード」誕生の瞬間であった。
さらにその際、各車がテストに備え積載車でコースへ搬入する中、CTRは自走で来場しテスト後も自走で帰るという逸話が世界中のカーマニア達のRUFへの信頼性を高めた。
そんな数々の伝説的な逸話を持つCTRにはポルシェ社よりホワイトボディで供給されたボディを元に製作するコンプリートカーとオーナー自らがRUFへ車両を持ち込んでCTRを製作するコンバージョンの2種類が存在する。
現車は1989年のベースとなる911をドイツRUF本社に持ち込み製作されたコンバージョンモデルとなり、その製作を証明するRUF本社が発行する出荷証明書が保管されている。
出荷から30年以上が経過する現在もその出荷証明書に記載される仕様が保たれているこのCTRは、歴代オーナーによりエンジンのオーバーホールや、こだわりの職人により1年以上の時間をかけて丁寧に同色オールペイントされた美しいボディを持ち、直近の整備は当時から日本のRUF正規ディーラーであった京都のRTC社(旧イシダエンジニアリング社)にて実施され大切に維持されています。
現車に乗り込み、少し長めのクランキング後に目覚めるそのエンジンはどの空冷ポルシェとも違う独特の迫力あるサウンド。走り出すと頭をよぎるイエローバード伝説にシビアな挙動を想像し、少し躊躇しながらアクセルを踏み込むとその迫力あるエンジンサウンドにウエストゲートから放たれるサウンドが追加され、怒涛の加速に突入。その走りは現代の超ハイスペックマシーンに慣れてしまった筆者でも驚くほどの刺激を持ちながら、想像とは裏腹に安心してコントロールできるシャシー性能を持ち合わせます。
これぞまさに「走る伝説」
装備詳細
モデル年数 | 1989年 |
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走行距離 | 40,400km |
ボディカラー | ブロッサムイエロー(Blossom yellow) |
インテリアカラー | ブラック |
乗車店員 | 2名 |
登録(日本) | 1991年5月 |
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車検 | - |
修復歴 | 無 |
グレード | Conversion Turbo look |
ワンオーナー | - |
スペック
ミッション | RUF 6-speed |
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最高出力 | 469HP |
型式 | - |
使用燃料 | ガソリン |
駆動方式 | RR |
エンジン | FLAT6 |
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過給機 | Twin turbo |
排気量 | 3,367cc |
車両重量 | 1370kg (Unladen weight) |