当店ユーザー様より1990年 BMW M3 スポーツエボリューションが入庫しました。
1986年、当時ヨーロッパで行われていたグループA ツーリングカー規定に合わせて開発された初代E30 M3。
ボディは3シリーズをベースとしているものの、高剛性化と空力を考え角度が変更されたCピラー、ハイデッキ化されたトランクリッドと大型スポイラー、ワイドトレッド化に伴い拡大されたブリスターフェンダー等見た目はベースモデルと似ているがそのほとんどが走るために変更を加えられ、エンジンは当時のレース界で数多くの実績をあげていたM1に搭載されるM88 3.5Lストレート6エンジンを4気筒化しレギュレーションに合わせて排気量を2.3LとしたS14B23が搭載された。
こうしてレースに勝つために開発されたこのM3は発表後参戦したレースに連戦連勝し、シーズンチャンピオンを獲得する等数多くの好成績を収めた。
その後も毎年更新されるレースレギュレーションに合わせて、1987年にエボリューション、1988年にエボリューションⅡと進化し、その最終進化の形態となるのが今回入庫したスポーツエボリューションとなります。
1990年のシーズン戦ホモロゲーションに合わせて1989年から1990年までに600台(別途カブリオレが1台生産された)が限定生産されたこのスポーツエボリューションは、これまでも十分な好成績を収めていたM3をさらに進化させるべく、2.5L化されたエンジンはリッター100馬力に迫る238HP/7000rpmを発生、専用のスプリッター付きフロントバンパー、3段階に調整可能なリアスポイラー、軽量ガラスの採用、他にもフロントグリルのフィンの形状やフェンダーアーチ形状の変更等、その走りを突き詰めた変更点は多岐に渡ります。
今回入庫したこのスポーツエボリューションは今年で新車から33年が経過しますが、その経過を感じさせない良好な状態を保った個体となります。
近年のメンテナンスはBMWの本拠地ドイツでも定評のある横浜のアイディングパワーにて実施されており、現在もスポーツエボリューション本来の軽快で重量配分の良さが感じられるバランスの良い走りをお楽しみいただけます。
現代のツーリングカーレースに使用される車両は市販車ベースと言っても供用される部分はほぼ無くなってしまいましたが、このスポーツエボリューションをドライブすると当時のレーシングマシンと非常に近い距離であることを感じることができる。
そんな味わい深い1台の次なるオーナー様をマークスショールームでお待ちしています。
装備詳細
モデル年数 | 1990年 |
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走行距離 | 104,000km |
ボディカラー | ブラック(Glanzschwalz) |
インテリアカラー | グレー |
乗車店員 | 4名 |
登録(日本) | 1995年2月 |
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車検 | 2024年5月 |
修復歴 | 無 |
グレード | Sport Evolution |
ワンオーナー | - |
スペック
ミッション | 5MT |
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最高出力 | 238PS@7000rpm / 240Nm@4750rpm |
型式 | - |
使用燃料 | ガソリン |
駆動方式 | FR |
エンジン | 直列4気筒 |
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過給機 | |
排気量 | 2,467cc |
車両重量 | 1,200kg |