現代の911ラインナップの中で”最もサーキットに近いモデル”と言われるGT3の入庫です。
現行モデルの911が大型化された今見るとコンパクトとも思えるその車体は強靭なカレラ4ボディをベースに空力パーツをふんだんに用い、スリムな素のカレラボディを採用。どの速度域でもダウンフォースを生み出しつつ、Cd値0.29という優れた空気抵抗係数を達成しています。
エンジンはポルシェ伝統のレーシングユニット”GT1クランクケース”にチタン製コンロッドや軽量ピストン・クランクを採用し、1リッターあたり115.3psの415psを発生。
そのレスポンスはまるでレーシングカーそのものです。
そんな強烈なエンジンに組み合わされるミッションももちろん素のカレラとは別物。ドイツの名門”ゲトラグ社製”を採用。そのシフトフィールはしっかりと重みがありながらもカッチリと剛性感があり質の高さを感じます。
他にも新車時オプションで150万円以上のPCCB(カーボンブレーキ)が付いているのもこの車の魅力の一つとなっており、その強力な制動力と欧州車オーナー様共通のお悩みであるブレーキダストが出ないという相反する性能を両立した人気オプションです。
またGT3の特性上、歴代オーナー様によりサーキット走行を多用された車が多く存在する中、現車はそういった激しい走行履歴は無く、新車時より毎年欠かさず同じポルシェディーラーによるメンテナンスを実施された個体となります。
実際にドライブしてみると空冷時代から伝統のクランクケースを採用し、乾いたエキゾーストノートを奏でるレーシングエンジン。
乾燥重量1400キロ以下の軽量高剛性ボディ。
街乗りも十分快適にこなせるしなやかな足回り。
最新のポルシェが最良と言われるように991型GT3と比べてしまえば速さでは決して勝てませんが、電子デバイスが少なく、高精度でバランスされたドイツ製工業製品の極みをダイレクトに操る楽しさ味わえる最期の世代の911とも思えます。
将来間違いなくポルシェ911の歴史に残るモデルの一つです。マークスショールームで次のオーナー様をお待ちしております。
装備詳細
| モデル年数 | 2008年 | 
|---|---|
| 走行距離 | 31,000㎞ | 
| ボディカラー | キャララホワイト | 
| インテリアカラー | ブラック(レザー&アルカンターラ) | 
| 乗車店員 | 2名 | 
| 登録(日本) | 2008年4月 | 
|---|---|
| 車検 | 2020年4月 | 
| 修復歴 | 無 | 
| グレード | GT3 | 
| ワンオーナー | - | 
スペック
| ミッション | 6速マニュアル | 
|---|---|
| 最高出力 | 415ps | 
| 型式 | ABA-99776 | 
| 使用燃料 | ガソリン | 
| 駆動方式 | RR | 
| エンジン | 水平対向6気筒 | 
|---|---|
| 過給機 | なし | 
| 排気量 | 3600cc | 
| 車両重量 | 1,480kg | 
 
  