「姿勢が良い」そんな言葉がしっくりとくる魅力ある1台が入庫しました。元祖911として世界中のエンスージアストから支持され続ける名車、通称「ナロー」
今回入庫したのは1970年のベースモデルである911Tをポルシェ歴30年以上のこだわりあるオーナー様が数年をかけ、細部に渡り入念に煮詰めた実用性を兼ね備えながら”本気で走れるナロー”です。
まずその心臓部は当時のトップモデル911S用2.2リッターエンジン(載替え時O/H済み)とメカニカルポンプを移植、パワーアップしたその走りを受け止める足廻りはトーションバーやスタビ、各ブッシュの強化はもちろん、ショックはビルシュタイン正規のチューニングダンパーメーカーとして名高いエナペタル社でリセッティングを実施。
ホイールは純正ながら現代のラジアルタイヤも履けるようリム幅の広い物へ変更、911S用スロットルバタフライへの変更、空冷ポルシェの弱点である油温上昇を抑えるためフロントにオイルクーラーを追加、視認性の悪い純正丸型ドアミラーを71年以降のモデルに採用された視認性の高い四角タイプへ変更、スポーツ走行時にしっくりとくるサイズにさり気なく小径化されたステアリング、丸みを帯びたボディデザインに合わせて変更されたRUF仕様ヘッドライトレンズ等そのモデファイは多岐に渡りますが、その走りと外観はナロー本来の雰囲気、フィーリングやバランスをしっかりと保っており、車と対話しながら操作する楽しみを感じることが可能です。
またそのこだわりは塗装面の美しさやほぼ均一の隙間に揃ったボディパネルの組み付け、チリ合わせにも及んでおり、それら全てが揃うことで先に述べた「姿勢の良さ」を生み出しています。
たたずまいが凛として美しく、走ればメカニカルノイズを響かせながら軽快に吹け上がるS仕様エンジン、ナローならではのアクセルワークに対し敏感に反応する挙動を駆使して操るその感覚はポルシェを知り尽くしたオーナー様と職人達がコツコツと磨き上げてきた賜物です。
そんな努力の結晶とも言えるこの1台を受け継いでいただけるオーナー様をマークスショールームでお待ちしております。
装備詳細
モデル年数 | 1970年 |
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走行距離 | 走行不明 |
ボディカラー | ホワイト |
インテリアカラー | ブラック |
乗車店員 | 4名 |
登録(日本) | 1993年6月(国内) |
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車検 | 2020年11月 |
修復歴 | あり |
グレード | 911T (911S仕様) |
ワンオーナー | ー |
スペック
ミッション | 5速マニュアル |
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最高出力 | 180PS(カタログ値) |
型式 | -911022- |
使用燃料 | ガソリン |
駆動方式 | RR |
エンジン | 空冷対向式6気筒 |
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過給機 | N/A |
排気量 | 2200cc |
車両重量 | 1060kg |